個々の力を最大限に引き出し、
地域に親しまれる薬局に

ごふく薬局グループ
代表取締役 鬼﨑 信文

患者さんファーストの
店舗づくりに注力

15年間勤めた大手メーカーから独立し、ごふく薬局グループの1号店となるエコー薬局を1991年に開業しました。ごふく薬局は2年後の93年(開業時の名称は「呉服薬局」)で、当時から「患者さんを中心に病院と連携を図りたい」という思いを抱き、その実現に努めてきました。
開業から29年経ち、現在では熊本県内に10拠点、約90名のスタッフを擁するグループに成長することができました。地域の大勢の方のお役に立てるよう、親しまれる薬局づくりに日々取り組んできたことが、このような成長をもたらしてくれたのかもしれません。
グループの薬局はいずれも、中へ入ると室内が明るく、職員と患者さんの元気な話し声が聞こえます。それぞれの薬局では独自の雰囲気づくりにも努め、熱帯魚や金魚の水槽、四季折々の花が楽しめるガーデニングなど、さまざまな創意工夫でおもてなし。病院を出てまず足を向ける調剤薬局だからこそ、患者さんが安らぎを感じてリラックスできる空間を目指しています。

楽しく働けるよう
福利厚生を充実させる

けがや病気の方を迎える場所なので、薬局で働くスタッフは心身ともに元気でなければいけません。元気な挨拶ができ、好奇心に満ちていて、人の魅力を感じる人材がいるからこそ、薬局は必要とされるサービスを提供できるのです。ごふく薬局グループが成長している原動力は「人の力」。人材力をさらに引き出せるよう、当グループでは、働きやすさを高める福利厚生の充実に力を入れています。私たちが掲げるモットーは「仕事は楽しく、遊びは真剣に」。仕事をする時間が楽しくないと、自然な笑顔は出てこない。仕事が充実していなければ、生活そのものが充実しない。そして、仕事以外の時間は、思いきりリフレッシュできる時間を過ごし、人としての幅を広げてほしい。だから、習い事をしている職員に対して、手当を支給する「スキルアップ支援」制度を設けました。スタッフを全員集めて年1回開催する学術講演会では、外部から招聘した方の講演が終わった後に、ホテルで宴会を催します。新年会は、家族全員が参加してにぎやかに。野外バーベキュー大会やボウリング大会なども、楽しい交流の場として職員に好評です。そのほかに、リフレッシュ休暇や、手当支給と学校行事参加を応援する子育て支援といった制度もあります。子どもが急に病気になっても、心置きなく休めるような勤務シフトの協力体制を整え、働きやすさを追求しています。

社員一人一人と向き合う

開業以来、私が経営者として続けてきたのが、各職員との月1回の面談です。日頃のコミュニケーションがないと、例えば、社員は社長からたまに呼び出されると、「異動かな?」などと急に不安になってしまいます。社長も、社員から珍しく「お話があります」と言い出されれば、「良い話ではなさそう」と考えてしまう。日頃から何でも気兼ねなく話せて相談できる機会があれば、安心して働けますよね。お互いを信頼して協力し合えるチームワークづくりのためにも、対話は重要です。

次世代を担う人材を育成

これから、この業界はますますサバイバルが激しくなっていくでしょう。そういった意味では、「面白いことになっていく」ともいえます。今後の社会でたくましく生き残っていくにあたって、医療業界だけを見ていると進むべき方向を見失ってしまいます。政治の動向や経済の流れは、薬剤師の活動や薬局の経営と無関係ではありませんから。私は現在、中小企業家同友会に所属して、自ら勉強会を開き、幅広い業界の1500名もの経営者たちと交流を重ねています。
私たちのもとへ来てくれた人に対しては、薬剤師としてのスキルアップはもちろん、経営についても知識と経験を積める教育を心がけています。しっかりと社会に向き合って、仲間をたくさん増やしてほしい。次の世代を担う人に私たちの思いをつなげ、人材を育てていくことが、何よりも大事な使命だと考えています。

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